スペインのスタートアップ、資金調達ラウンド トップ10

スペインのスタートアップ資金調達ラウンドトップ10

スペインにおけるスタートアップ・資金調達の現状 2014年

誰が読むのかわからないほどマニアックなエントリーになってしまいますが、スペインのスタートアップの、2014年資金調達ハイライトをレポートしてみます。

スペインでは2014年に引き続き、2015年もスタートアップに対する出資金額は過去最高金額を更新している、と言われています。一応、将来的に海外で起業するかもしれない(かもしれない)事もあるため、今のうちから備忘録としてメモしておきます。こちらのエントリーを見れば、なんとなーく有力VCや流行りのスタートアップが把握できるものと思います。

2014年 調達額トップ10   -サイトゥル(Scytl)への資金集中-

スペインにおける投資活動は、過去数年から継続して大幅に増加傾向にあるということで、まあまあ事業家にとっては追い風な感じです。(といっても、US、日本では投資額は増加傾向にあるものの、1社に資金が集中する流れもあるためなんとも言い難いですが、、)

2014年の投資金額サマリーの増加要因は、2014年夏にクローズされた、バルセロナ発のスタートアップ、Scytl社のメガ・ラウンド(€83M)が大きく影響しています。

日本語にすると「サイトゥル」と発音する感じでしょうか。これまでの4回のラウンドで合計約125億円の調達を終了させています。

このScytl(サイトゥル)社はオンライン投票システムを提供する企業。有権者は、安全かつ簡単に、インターネット接続でどこから、どのデバイスからでも投票する事が可能。 インターネットでの投票でも本人認証をセキュアに行うことで、投票関連のコストを削減できるサービスを提供しています。彼らの投票に関する、デジタル署名、暗号化などの技術は、なんとも12カ国において認定され、世界中の選挙で実際に運用されています。

フランスにおける海外居住の有権者による電子投票の成功、オーストラリアのニューサウスウェールズ州での導入実績(投票率はサイトゥル導入により500%増!)などが有名で、それ以外にも過去10年間に、カナダ、米国、メキシコ、エクアドル、フランス、ノルウェー、スイス、ボスニア・ヘルツェゴビナ、アラブ首長国連邦、インド、オーストラリアなど、世界各地の20カ国以上で利用され、成功した電子投票のデファクトと言っても過言ではありません。取得済み・出願中の国際特許が40件を超えているとのことで、他社が簡単に模倣してくる可能性はほとんど無いと言えそうです。遠くない未来に、日本にも来るんでしょうね。。来て欲しい。

2番目に大きいラウンドは、雇用を求める人と企業を繋ぐJobandtalent(€83M)、3番目はソーシャルゲーム展開のSocialpoint(€23.1M)、SoftBankも提携し日本で無線LANによるネットワークを広めていたFon(€10.3M)、5番目にはRedboothは、タスク共有やディスカッション、ファイル共有、グループチャットなどのプラットフォームを展開するRedbooth(€9M、HQがBarcelonaとCaliforniaと何ともうらやましいロケーション)。

以下、2014年のスペインにおける資金調達ラウンドトップ10をまとめてみました。

資金調達ベスト10 スペイン 2014

▲クリックで拡大

スペイン国外からの投資家の台頭

2013年頃からの風潮として、スペイン国外のVCによるTech系スタートアップへの資金流入が目立ちます。スペインの歴史においても、過去最高水準の投資活動が活発に行われている模様。

トップ10のうち7つのラウンドにおいて、国際的なVCによる出資(Scytl、Socialpoint、Fon、Packlink、Kantox、RedboothとCartoDB)が行われています。唯一、Jobandtalent、La Nevera Roja(フードデリバリー)、日本にも展開していますがTicketbisはスペインのVCからのみ資金調達を行っています。

タクシー配車アプリをスペインやラテンアメリカで展開し、2016年4月22日付けで楽天グループが100億円を追加出資するとニュースになっていたCabifyも、2014年はマドリードのSeaya Venturesがリードとして入り、Angel ListやBlackVineが追随していました。

余談ですが、楽天グループは同業の配車アプリ、Lyftにも出資しており、グローバルにコンシューマーとの接点を抑えることで事業展開の足がけにでもしようという計画でもあるのでしょうかね。

いくつか名前を掲載したVCの拠点は以下の通りです。

  • US: バルカン・キャピタル、サファイアベンチャーズ、ベンチャーズ、アダムズ・ストリート・パートナーズ、グレイロック・パートナーズ、クアルコム・ベンチャーズ、Googleベンチャーズ、BlackVine
  • UK: ハイランド・キャピタル・パートナーズヨーロッパ、インデックス・ベンチャーズ、Atomicoベンチャーズ、アクセル・パートナーズ
  • ドイツ: アーリーバードベンチャーキャピタル、ドイツテレコム
  • フランス: IDInvestパートナーズ、Partechベンチャーズ

まとめです。こうした流れから、スペインを拠点とするVCはスタートアップのアーリーステージを支援し、一定のスケールにまで達したタイミングで海外系VCから資金を調達することにより、ファイナンスだけでなく、グローバル展開の足がけを構築する、という定石の様なものが見受けられます。

向こう数年で、こうしたスペイン発のスタートアップがグローバルに認知されてゆく可能性が非常に高いと言えそうです。

海外で起業を目指すなら

スペインで起業を目指す知人のブログをご紹介します。まだまだ、資本を大きく必要とするステージではないものの、少しずつ情報収集を進めているようです。

http://ameblo.jp/nichika09/

Made in Spainならではのプロダクトのインポート・エクスポートなどでの事業確立を目指し、少しずつ(?)着実に進む姿は、間違いなく海外で活躍したいという想いのある日本の若い皆さんの背中を押してくれるはず。

すでに拠点をスペインに移し活動の幅・人脈をゴリゴリと広げているので、スペインでのビジネス展開を考えている方はご相談されてみる事をオススメします。

 

 

 

今回のトピックはスペインの観光や留学からかなりテーマが離れてしまいましたが、、まだまだネタは溜め込んでいるので、少しずつアップデートしてゆきます。

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